ほうれん草

最近注目を集めている葉酸は、胎児の正常な発育に必要とされるビタミンの1つです。名前に「葉」の字があるのは、ほうれん草から見つかったからなんですよ。

食事に含まれている葉酸は水溶性のため料理をしている間に失われてしまうことが多く、熱にも弱いので扱いにくいビタミンでもあります。

厚生労働省でも、妊娠が予定される女性は、妊娠の1カ月以上前から妊娠3カ月までの間、通常の食事から摂取する以外に、1日400マイクロ・グラム(1マイクロ・グラムは100万分の1グラム)摂取するよう推奨しているので、扱いにくいけれど大切な栄養素といえます。

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葉酸の必要量は微量、でも活躍シーンは多彩

葉酸にはどんな働きがあるのか、ざっと調べてみただけでもいろんなことに関わっているみたいですよ。

体を構成する「たんぱく質」の合成を助けたり、遺伝子情報を伝達する「核酸」の合成を助けたりします。この他にも、皮膚や口内粘膜の細胞分裂にも関わっていて、葉酸が足りなくなると口内炎や舌炎が起こることがあるようです。

また、近年では狭心症や心筋梗塞、脳卒中などにも関わっているのではないかということで、アメリカで盛んに研究が進められています。

というのも、葉酸やビタミンB6が不足すると、血中ホモシステインが上昇するという研究結果が示されているのです。

ホモシステインというのは動脈硬化の原因ではないかと疑われている悪玉コレステロールの1つで、肝臓で代謝されています。

葉酸やビタミンB6が不足すると、その代謝が低下するので、血中のホモシステイン量が上昇するのではないかというわけ。

日本でも文科省(当時)の助成を受けて進められてきた「JACC Study」の中で、「葉酸やビタミンB類の摂取と心疾患リスクの関連を調べた研究」で、葉酸やビタミンB6の摂取でホモシステインの濃度が減少することが確認されています。

ただ、ホモシステイン濃度の上昇は、冠動脈疾患の「原因」ではなく「結果」ではないかという意見もあるようで…。

原因と結果ではずいぶん話が違いますよね(汗)

こうしたことから、動脈血管の分野では「だから葉酸がいいのだ」とはまだはっきり言えない状態ようです。

とはいえ、ホモシステインの減少では有意な数字が出ているので、葉酸やビタミンB6をよくとっている人では、心疾患を予防できている「可能性がある」のではないかという意見が日本でも出てきているようです。

葉酸の利用には、過剰摂取に注意する

というわけで、サプリに過大な期待は持たないというのは常のことですが、葉酸は体にいいと考えてもよさそうです。せっかくなら上手に生活にとり入れていきたいですよね。

葉酸を利用するにはどんな点に注意をしていけばいいのか、簡単にまとめてみました。

1.摂取量に気を付ける 1日1ミリ・グラムを超えない

葉酸には大きく分けて2種類があります。食品の中に含まれる「ポリグルタミン酸型」と、サプリ類に多い「モノグルタミン酸型」です。

消化器の中では最終的にモノグルタミン酸型に分解されるので、「結局は同じじゃないの?」という気がしますが、ポリグルタミン酸型の吸収性は低く、モノグルタミン酸型は吸収性が高いという性質があるようです。

厚労省の推奨でも、サプリなどから葉酸をとる場合、1日1ミリ・グラムを超えないように注意する必要があるとされているので、サプリを利用する場合、摂取量には気を付けたほうがいいようです。

利用する場合は摂取量が明記してあるものを利用するようにして、特に健康に不安を持っている方は医師や管理栄養士のアドバイスを受けるようにすると安心です。

2.飲み合わせや過剰摂取の症状に注意する

葉酸との飲み合わせで注意しなければいけないものに、ガン治療に用いられる抗葉酸剤があります。ガン細胞に必要な葉酸の働きを妨害する薬なので、葉酸を過剰にとってしまうと薬の効果に影響してしまうのです。

この他に、妊婦さんが過剰摂取になると、妊婦さん自身が発熱やじんましんなどを起こしたりするリスクがあることも指摘されています。

食べた感の少ないサプリメントだと食事にも影響がない分、気がつかないうちにとり過ぎる傾向があるようなので、この点は要注意です。

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