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Raspberries in a Cup by jocelynarcentales

ついさっき放送されたNHKの「クローズアップ現代」で、カネボウの白斑のことをやっていたので、気になる点をまとめてみました。

企業からの一方的な情報だと、ほんとに偏ってしまうんだなということがよくわかる番組内容でしたよ。

大きな点は、ロドデノール被害の患者さんの中には1年以上たっても白斑が消えない人がおり、その中には細胞が破壊されているケースがあるということです。

治療が難しいケースは色素細胞が破壊されている

ロドデノールは、色素細胞が作りだすメラニンの生成を抑えるという説明でしたが、色素を作る細胞がほとんどいないケースが確認されているとのことです。

番組内で紹介されていた東京工科大学の前田教授の実験では、強い日差しを浴びた肌の状態を再現したときにロドデノールを加えると、細胞にダメージが確認され、ロドデノールを加えてから2時間後には細胞の3分の2が破壊されていました。

日焼けするとチロシナーゼという酵素ができるのですが、この酵素とロドデノールが関わって、なんらかの毒性をもって細胞が破壊されるのではないかという推測が成り立つようです。

色素を作る細胞自体が壊れている場合の治療法は検討中ということなので、問題の解決はこれから… ということのようです。

ラズベリーケトンとロドデノール

ラズベリーケトンという、キイチゴの香り成分から発見された物質があるそうですが、この物質の酸素「O」の代わりに水酸化物「OH」を結合させたものがロドデノールなんだそうです。

ラズベリーケトンは、食品の香料として製造されているのですが、問題は20年以上前に、工場の従業員に白斑化の被害が報告されていたという点です。

番組では、ラズベリーケトンの被害を調査して論文にした山口大学医学部の福田教授と、それを引用したカネボウでは食い違いがあることが指摘されていました。

福田教授のオリジナルの論文では3人の患者さんについて書かれており、白斑化の治療が難しいこと、そしてラズベリーケトンの有害性を説明した論文だったようです。

が、カネボウの引用では、「3人の患者は時間がたつと治癒した」とされているのだとか。

これはちょっと意味が違ってるし、「引用」ではないですよね…。

美白化粧品を複数種類「重ね塗り」している人に症状が多く出ている傾向がある

また、番組では、カネボウが推奨する美白化粧品の併用が被害を拡大させたのではないかということが指摘されていました。

2008年に発売されて以降、化粧水、乳液、ナイトクリーム、マスクと、さまざまなタイプの製品が登場しているそうで、カネボウもシリーズを複数使用することで「効果が高まる」と説明していたそうです。

化粧品にはよくある話ですが…。

ともあれ、重ね塗りを推奨していたことでロドデノールを大量に使うことになり、肌に浸み込むロドデノールも増えることになります。

このため、美白化粧品を複数種類重ね塗りしている人に症状が多く出ている傾向があるのではないかということでした。

番組では詳しく紹介されていたのですが、ロドデノールに関して、国の審査機関はまるきり働いていなかったようですね。消費者としてはこんな場合、どう対策をとればいいのか途方に暮れてしまいますが、結局は「使わない」という選択しかなさそうです。

管理人自身、とあるサプリメントで婦人科の先生に「使ってみてもいいですか?」と聞いてみたことがあったんですが、こんなふうに説明されたのでした。

「ちょっと使うくらいなら特に心配ないと思うけど。使い続けるのが問題だから」

ということは、副作用などのリスクをなるべく少なくするには、「そればかり使い続けない」こと、そして、個人ではさすがに限界がありますが、なるべく「情報を収集する」ということが大切になってくるようです。

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【参考サイト】
前田憲寿応用生物学部教授による白斑メカニズムの検証結果がクローズアップ現代(NHK総合)で紹介されます/東京工科大学
※「白斑は重篤な副作用。『効果があるから地肌が白くなったのです。』という考え方は誤り。」

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